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2006年08月 アーカイブ

2006年08月10日

クロアチア「食育の旅」Vol.1

ザグレブの青空市場横の魚屋さんでのこと。

「うわー、ナマズ!」
しかも、デカイ。


そういえば、ヨーロッパの内陸部では昔からナマズを食する習慣があるのですね。以前、ハンガリーに行き、ハンガリーの伝統料理の勉強をしたときにもナマズ料理がテーブルに登場したことがあります。
今回、成田発のルフトハンザ機でフランクフルトを経由してクロアチアに入ったのですが、機内食でも「cat fish」なるものが出されました。
このタイプの魚だったのでしょうか? 珍しいと思っていただいたのですが、後になって姿を見ると、少し引けますね。

私たちもよく知っているタコ、イカ、エビは、ここでもとてもポピュラーな様子。鯖や、カレイ(ひらめ?)、かさご、ホウボウ、黒鯛、ホタテなども並んでいます。

さすがにクロアチアは海に面する国。海からやや離れたザグレブでも、魚は海育ちのものが多く、とても新鮮です。お隣の国のハンガリーや、オーストリア(どちらも海のない国)の魚屋さんとは表情がまるで違います。

こちらでは、鰹も鮪もTUNAと呼ばれているそうです。50cmくらいの鰹は、その姿のまま並び、少し大きめのものは内臓だけ除かれ、胴体はぶった切られたという感じの4~5cm厚さの輪切りにされて売られていました。

(鰹写真)

これらはほとんどグリルで食されているようです。
私たち日本人になじみの、柵で、表面に炭焼きの色がのった鰹、あるいは、それがスライスされてお皿にのったお姿には、お目にかかれませんでした。当然ですが。

川の魚では、ナマズ以外にも目を引く魚がいましたよ。虹鱒! 日本のスーパーで見るより、なんだかツヤツヤして、おいしそう。

(虹鱒写真)

でも、これからドブロブニクに移動。涎が垂れそうでも我慢我慢。

我慢のおかげ(?)で、この数日後、世界遺産のプリトビッチェ国立公園で、虹鱒のグリルにありつきましたよ。
その話は、また後日。

2006年08月20日

クロアチア「食育の旅」Vol.2

クロアチアの世界遺産として最も有名なのが、ドブロブニクの旧市街。
中世から、ヴェニチアとともに海洋都市国家として地中海の交易に重要な役割を果して来た都市です。ヴェネチア、オスマン・トルコなどが、ヨーロッパの勢力図を書き換えていた時代もドブロブニクだけは独立を保持し、海洋貿易を続けて来ました。
周囲を城壁に囲まれたその姿は、「アドリア海の真珠」と称されています。

旧市街内の歴史的な建物は、それはそれは素晴らしいものです。でも説明はガイドブックに任せましょう。

私が感動したのは、山。
クロアチアそのものが、アドリア海に沿って伸びる山の海側の裾野に広がる国なのですが、ドブロブニクのあたりでは、それが顕著に見られます。だって、海からすぐに山が始まっているのですよ。
ただ、この山は木々に覆われた日本の山とは違い、石灰岩のゴツゴツとした地肌が見えるなんだか荒涼とした山なのです。

ヨーロッパは、石灰岩が多いため、水の硬度が高いと聞いたことがありませんか? 石灰岩の主成分は炭酸カルシウムだから、石灰岩を通ってきた水はカルシウムが豊富に含まれているんですね。雨が降っても石灰岩は水をすぐに吸収してしまうそうです。ガス入りのミネラルウォーターが多いのもこの地質によるものでしょう。
ミネラルの必要性を感じている私は、単純だけれど、その仕組みの一部を目の当たりにしたことで感動しちゃったのです。
日本では、ガス入りのミネラルウォーターはあまり人気がないですよね。私も好きではありません。が、ヨーロッパで飲むガス入りはとてもおいしーい!
ガス入り? ノンガス? と聞かれると、必ずガス入りを注文いたしました。
やはり、その土地の気候に合ったものを体が欲するのでしょう。
水だけでなく、ワインもミネラルの味が強い白がとてもおいしく感じました。

ドブロブニクのレストランはほとんどがシーフード料理。
海を臨む雰囲気の良いレストランでいただいたお料理を紹介します。
お店の方が、今日の魚を見せてくれました。
下の中から私たち(15人)は2匹を注文。

お魚はおいしかったけれど、お店の方ごめんなさい、私の一番は、ジャガイモでした。
甘みがあってよかった。ソラマメは・・・・・・、日本の方が何倍もおいしかったかな!?
もちろん、アミューズ、前菜、リゾット、デザートもちゃんといただきましたよ。
イカ墨のリゾットもなかなかのもの。
ごちそうさまでした。

2006年08月29日

クロアチア「食育の旅」Vol.3

ドブロクニクからは、アドリア海沿岸をバスで北西へ移動しました。

紀元3世紀、ローマ帝国を統治したディオクレティアヌス帝が、退位後に建造し、余生を過ごしたといわれる宮殿が残るスプリットの街を訪問。
宮殿の外は、カフェが軒を並べる海辺のリゾート地なのに、カフェの上を見ると古代ローマ時代の香りを残す宮殿の城壁が残っています。でも由緒ある遺跡の城壁の小さな窓からは生活臭たっぷりの洗濯物がパタパタパタパタ。


宮殿の中には、後世、普通の人々が入り込み、広い部屋を小さく区分けして住居を拵えたのだとか。今でも3千人の人々が住んでいるそう。
摩訶不思議だけど、愛嬌のある街です。
宮殿にはまだまだ歴史的価値のあるものが残されている可能性が大なので、さらなる調査を必要としているそう。でも、住人がいるために発掘もままならないとか。
住人にとっては、遺跡の研究よりも、日々の生活のほうが大切といったところでしょうか。
おもしろい。

スプリットの後に訪ねたのは、プリトヴィツェ国立公園。
ここは世界自然遺産に登録されています。大小92の滝と16個の湖が散らばる絶景ポイント。「神聖な水の楽園」と呼びたい雰囲気です。


エメラルドグリーンの湖は透明度が高く、上から下に段々畑風に連なっています。この段々畑は、石灰岩の地層を通ってきた水に含まれる炭酸カルシウムが固まって「石灰華」になり、これが気の遠くなるような長い年月をかけて堆積し、何カ所にも堰を築いて、出来上がったもの。自然の造作にはいつも驚かされます。
ここの水は飲んでもいいと言われたので、一口手ですくって飲んでみました。
冷たく、やはりミネラル分の濃い味がしましたよ。おいしい。
でも、おなかが弱い人は気をつけてくださいね。

プリトヴィツェでは、地元のお料理ということで、「虹鱒」いただいちゃいました。鉄板焼きで。


付け合せには、柔らかく煮た人参と黄色っぽい色のインゲン。そしてほうれん草とジャガイモを煮たもの。素朴な味が、とても懐かしい感じがしました。
虹鱒は世界遺産の湖で釣れたものではありません。近隣の川で捕れたもの。中央クロアチアではとてもポピュラーな食材のようです。

デザートもとても素朴。

クロアチアのお母さんたちが良く作ってくれるという揚げパンが出てきました。フワフワ感が、やはり懐かしい。
とても、おいしゅうございました。ありがとう。