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2008年03月 アーカイブ

2008年03月03日

いのちの食べかた

映画「いのちの食べかた」を見てきました。
原題“OUR DAILY BREAD”。監督:ニコラウス・ゲイハルター。
2005年、オーストリア・ドイツ。
世界中の映画祭で賞を獲得したドキュメンタリーです。

この映画、セリフもなければナレーションもない。音楽までもない。不思議な映画です。
私たちが口にする、牛肉、豚肉、鶏肉、鮭、野菜(パプリカ、ホワイトアスパラ、りんご等)等の生産現場や、工場を淡々と撮影し、ありのままの姿を見せてくれています。
映像が何を伝えているのか、作者の意図は・・・・・・?
それは、見ている側が創造するしかありません。

パプリカに液体を噴霧している場面。水だろうか? 農薬だろうか? 噴霧している人が防毒マスクのようなものをしているから、きっと農薬。そんな風に、推測するしかない。そして何を感じるか?
牛や豚、鶏のと畜シーンも出てきます。
全然隠されていませんよ。そう、全て。
私は以前、オーストラリアの牛肉のPRの仕事をしていました。オーストラリアにも3回ほど出張し、牛肉の生産現場を取材して回ったことがあります。もちろん、と畜場も何軒も周りましたよ。だから、幸か不幸か、映画を見ていて、何をしているところかよーく分かったんです。でも、この映画には、普通の取材では見ることができないような、シーンも含まれていました。そう、牛や豚のいのちが断たれる瞬間。私も初めてでした。
牛や豚が死期を悟って、逃げようともがく姿。きっと目を背けざるを得ないでしょう。
でもね、そのいのちをいただいているんですよね、私たち。

鶏の扱いにいたっては、完全にモノ。
ひよこの扱いはまるで野球のボールのよう。ピッチングマシンのような機械からひよこがポンポン出てくるんです。私には、コレが一番ショックでした。言葉が出なかった。

世界中の人間の生を賄うために、「食」は産業にならざるを得なかったのだけど・・・・・・。
いろいろと考えさせられますね。
「いただきます」の言葉の重さを認識しました。
今後もいろんなところで上映されるようですので、是非見てください。

ただひとつ、邦題の「いのちの食べかた」というのは、映画の内容とちょっとニュアンスが違う気がしたのだけど。私だけでしょうか?

2008年03月12日

分かりやすいデータ

THE NIKKEI MAGAZINE2月号に出ていたデータです。

【データ1】鹿児島産と台湾・高雄産のウナギ。鹿児島産と選ぶと299gのCO2削減になる。暖房温度を22℃から20℃に下げるウォームビズ3日分だ。

【データ2】レストランで食べたデザートの米国産イチゴ。出してしまったCO2をチャラにするためには、テレビを100時間我慢しなければいけない。

フードマイレージをベースにしたデータなのですが、「なんて分かりやすい」と思いません?
そこで日経さんに電話して聞いたら、環境省の「家庭でできる温暖化対策」というデータと「大地を守る会」が算出したフードマイレージのデータから、記者さんがご自分で出したデータということでした。
ただ、データを乗せることなしに、ちゃんと記者さんが料理して見せてくれているのが分かりやすいなと、妙に感心した次第。
もちろん重要なのは内容なんですけど。
日本の自給率は39%だから、輸入に頼らないといけないのは当然です。私は個人的には輸入食材はある程度必要だと思っているわけです。だって、海外のお料理大好きですから。
そこで、重要なのは、選食眼を持つということ。
「食育の基本の3本柱」のNO.1。「バランスのとれた健康的な食生活を実践する能力を身につける」の一項目にあたります。

先のフードマイレージの話に戻りますが、これは食品を輸送することによって、排出されるCO2の量のこと。食品の輸送距離と重量を掛け合わせた数字で、単位はt・km(トン・キロメートル)で表されます。数字が大きいほど排出量が多いってことです。
つまり、分かりやすくいえば、「うーん?」なものなわけです。
当然輸送手段によって排出量も違います。排出量が一番多いのが、圧倒的に飛行機、次がトラック。船は以外に少ないんです。
豪華客船の会社の方に聞いたことがあるのですが、今豪華客船はCO2の排出はほとんどなく、ゴミも船内で全て処理して再利用。船が航行中に排出するものはほとんどないそうですよ。それを聞いて、私は豪華客船贔屓になりました。単純ですけど。

ちなみに、この記事に出ていたフードマイレージの一番高い食物はなんと、アメリカからやってきたイチゴだそうです。10個で1348t・kmです。これが栃木のものならわずかに2t・kmだそうです。その差1346。
単純な感想。なぜ、イチゴは輸入が必要なのかしら? 

反対に、国産と輸入でCO2排出量があまり変わらない食品は、オーストラリア産の牛肉、タイ産の鶏肉、ベトナム産のエビなど。
牛肉やエビなどは国内では賄いきれないから、必要ですよね。フードマイレージも少なくて良かったー、と一安心。

やはり、選食眼を持って、自分で自分で食べるものを選ぶのが重要だなと、考えさせられる記事でした。
これからもいい情報をよろしくお願いします。日経さん。

2008年03月19日

パラグアイってどこ?

中国産の食品が問題になっている中、家の食品も見直しました。
冷凍食品は、ほとんど買わないので、餃子などの問題はなし。

でも、いろんな食べ物の原料には中国産が多いんですよね。
そこでハタと思い、手にしたのが「ゴマ」。
ゴマって中国産が多いと聞いたことがありますからね。
先日買ったゴマのパッケージを見たら、原産国は書いてありません。
原料を輸入して日本で加工した場合は、国表示はしなくていいんです。

そこで、電話、電話。また電話しました。
「お宅のゴマを買ったんですが、産地はどちらですか?」
「白ゴマがパラグアイで、黒ゴマがミャンマーです。」
「中国ではないのですね。」
安心して電話を切りました。
でもよく考えたら、ミャンマーは知ってるけど、パラグアイって「南米パラグアイ」って言葉しか出てこない。
先日行われたFOODEX JAPANにも、この両国は出展していませんでした。
あまりにも思いがけない国名。それってどうなの。
情報なさ過ぎだから、安全性がどうこうって言う前の問題のような気がします。
そこで、再度電話。
「あのー、残留農薬などの安全性の対策はどうなさっておられますか?」
「弊社は原料が日本に入ってきた段階で、検査をしておりますので、問題はありません。」
回答は大体想像できていました。
どのメーカーさんもそうおっしゃっていますし、HPにもそう書いておられますから。

でも、びっくりですよ。
原産国を書く必要がない商品にも、世界中の思いがけない国から食品がやってきているわけです。なんだか、不安は募るばかり。
地産地消が大切なのは分かるけど、地産ではうまくいかない食材もあります。
自分の食べるものは、自分で管理したいですよね。
電話、HP、何でも活用して情報収集しよう!
フードマイレージなどの知識も得て、自分で考えて選択する力をつけなければいけませんね。そうです、それが食育なんですね。

2008年03月25日

電話で赤っ恥!

エコ、エコって言いながら、家の水道料金がよそのお宅よりも明らかに高いことに気づきました。高いってことは水の使いすぎ!
そんなはずは無い。水道メーターが壊れているんじゃないかとか、マンションだから間違ってお隣の分も家のメーターで動いているんじゃないかと、いろいろと考えてみたのですが、とりあえず節水を心がけようと、今、夫婦二人で涙ぐましい努力をしています。

実はこれまで、水道局が家のポストに入れていく、料金お知らせ表に気を配ったことが無かったのだけど、この機会によーく見てみました。
と同時に、横浜市の水道料金のシステムもネットでチェック。
水道料金は、使用水量によって決まる水道料と下水道料の二つが請求されることになっているんですね。
ちなみに、横浜市は「用途別逓増型の料金体系」というのを採用していて、たくさん使えば使うほど、どんどん1㎥あたりの単価が上がっていきますよというもの。
なんでもっと分かりやすい名前をつけられないかねー、お役所さんは。

そうそれで、私は家の水道メーターを探して数字を定期的にチェックすることにしたわけです。
でも、ハタと疑問に思ったのは、
「水道メーターで使用水量は分かるけど、下水道の使用量を測るメーターはどこにあるの?」
家はマンション。皆の下水がひとつになって流れていくわけだから、マンションごとについているのだろうかといろいろ考えてみて、やっぱり、水道局に電話して聞いてみようっと。
「あのー、私マンションに住んでいるのですが、水道使用量の元になるメーターはどこにあるか分かるのですけれども、下水道の方のメーターってどのあたりにあるんでしょうか?」
水道局。
「?」
「水道使用料と下水道使用料で水道代は請求されますよね。下水道使用量ってどうやって測っているんですか?」
「私どもは、ご使用いただいたお水の量がそのまま下水道に流れる量として考えさせていただいておりますが。」
「……。」
なっとく!
そ、そういえば、そう。出した水道水はほとんどそのまま流れていく。お料理や飲み水に使ったものもトイレで流れるし。
「ありがとうございました。へんなこと聞いて申しわけありませんでした。」
そそくさと電話を切りましたよ。
あー、恥ずかしい。なんてお馬鹿な質問!
赤っ恥をかいた一幕でした。

それでも、きっと夫も知らないだろうと思い、自慢げに、
「ねぇ、下水道の使用料ってどうやって測るか知ってる?」って聞いたら、
「使った水の量が、そのまま下水に流れていくから、使った水の量と同じなんじゃないの?」
「知ってた?」
「ちょっと考えれば分かる!」
あー、もっとどんどん恥ずかしくなってきちゃいました。

2008年03月31日

紅茶のセミナー、待ちに待った2回目です!

あざみ野の「Havana Sweet」で世界三大銘茶をお勉強したのは、2ヶ月前でした。
今回は、2回目、「中国茶!」です。
中国がお茶の発祥の地という説があり、これは今のところ一番有力なのだそうです。

中国茶って言えば、ウーロン茶とかジャスミン茶と思いがちですよね。実際中国では緑茶が主流で、紅茶はほとんど飲まれていません。生産量も少ないんですって。
でもでも、ヨーロッパの紅茶好きは、中国の貴重な紅茶に執着しているのです。
希少ゆえの貴重価値。

今回いただいたのは、世界三大銘茶のひとつ「キーマン」、とお茶の発祥地とされる「雲南」、それから「桐木(トンム)」と、イギリスで大変珍重されている「ラプサンスーチョン」の4種。

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茶葉はあまり違いがわからないけど、下のお茶は

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「キーマン」「雲南」「桐木」「ラプサンスーチョン」の順です。

ラプサンスーチョンは、紅茶の葉を松葉で燻したもの。まさしく「燻した香り」がします。結構強烈で、正露丸の匂いという感想が一番多かったかな。私は、正露丸にもっと、燻した肉の匂いを足した感じがしました。
言葉でいうと、なんだかなー、って感じですが、私は結構好き。このお茶の香りと味。
ただ、ほんとに好き好きですから・・・・・・。
イギリス人はこれがお気に入りで、特別なお客様は必ず、ラプサンスーチョンでおもてなしするのだそうですよ。
これでおもてなしして、嫌がらせに思われないことを祈ります。

それはさておき。
後藤先生のお話を伺うと、お茶の発祥は雲南省。中国の奥地です。ここで、世界最古の茶の木が見つかっているそうです。中国では1600年代には半発酵茶のウーロン茶などが飲まれていたとか。これをイギリス人が自国に持ち帰ってもお水が「硬水」だから美味しく飲めない、そこで開発されたのが、紅茶だったわけです。

地図を見ながら先生は説明してくださるのですが、私、ふと思いました。
1600年、イギリスといえば、東インド会社ではありませんか?
よく見ると雲南省というのは、インドとの国境沿いにある。
あ、これか!
普通、貿易だと海ルートを考えてしまうのですが、イギリス人は雲南省にインドから山越えで入ったわけですよ。多分。
紅茶の発展にも東インド会社が重要な役割を果したのですよ。きっと。
世界史の年代なんてこれしか覚えていないのだけど、推理をしながらお茶をいただくと、また余計に楽しくって、なんと4時間ほども費やしてしまいました。
先生長々とありがとうございました。
次は、インド紅茶。ダージリンのファーストフラッシュをメインに美味しい話、いただきます。

ところで、日本史でも1600年は重要な年。そうです。
「関が原の闘い」。
・・・・・・
紅茶どころではなかったですね。